Origin
起源
起源
起源は諸説あり、「古代エジプト起説」と「インド起源説」と「中国起源説」が存在する。 この中でも、もっとも有力な説が「中国起源説」である。
古代エジプト起源説
古代エジプトの神秘哲学がタロットというトランプに表象されていることから非常に古くからエジプトにトランプがあったとする説。しかし近年の研究で、現存する最古のタロットカードよりも古いトランプの現物や記録が存在することなどから、タロットの方がプレイングカードから派生したと考えられ、この説に関しては現在は否定的な意見が多く、最近ではタロットと古代エジプトの関係も否定されている。
インド起源説
チェスとともに6世紀ごろのインドで発祥したとする説。ジプシーが7世紀ごろにインドから欧州に伝来したとされるが、信憑性は薄いとされている。
中国起源説
12世紀以前の中国に「葉子(馬弔・マーディアオ)」というカードゲームがあったことから、これが欧州に伝わりプレイングカード(トランプ)とされているのではないか言われている説。この「葉子」は今日では「麻雀」の元になった遊びとされている。
JAPAN History
日本とトランプの歴史
名称について
プレイング・カードを「トランプ」と呼ぶのは日本だけで欧米では「プレイング・カード」と呼ぶのが普通である。トランプとは"切り札"という意味があり明治時代、入国した欧米人がゲームをしながら「トランプ」という言葉を何度も発していた為、日本人はそれをカードの名称だと勘違いしたものと言われる
欧州への伝来
起源が定まっていないことから欧州への伝来についても諸説あるが、少なくとも14世紀には欧州各地に記録が見られることから相当数広まっていたと考えられる。欧州に最初にトランプが出現したのは14世紀前半のイタリアとされているが、スペイン説も有力。 15世紀も後半になると、フランスではスートがダイヤ(♢)、スペード(♤)、ハート(♡)、クラブ(♧)に変わり、絵札の騎士が女王と差し替えられた。valet, dame, roiとなった。 このフランススタイルがイギリスに渡り、valetがjackに、dameがqueenに、roiがkingになり、英語圏に広がってゆくことになった。 フランスにおいて、フランス革命期には、王は守護神(Génie)、女王は自由(Liberté)、ジャックは平等(Égalité)に置き換わった。これは王政復古くらいまで続いた。"切り札"という意味があり明治時代、入国した欧米人がゲームをしながら「トランプ」という言葉を何度も発していた為、日本人はそれをカードの名称だと勘違いしたものと言われる
伝来から明治時代まで
日本では16世紀に、ポルトガルからラテンスートのトランプが伝来した。 48枚の札からなっており、ポルトガル語のcarta(カルタ) がそのまま日本語になり、ひらがなで「かるた」と書かれ伝わった。 明治以降に日本で一般的に使われるようになったトランプは(もともとは「フランスタイプ」を変化させた)「英米(アングロアメリカン)タイプ」と呼ばれるものである。英語圏では、英米式が最も一般的に用いられていて、日本ではかつてポルトガルなどの影響下にあった時にはそちらの様式が日本に入ってきていた。その結果、イギリスやアメリカで行われているゲームや英語の用語をカタカナに置き換えるなどして導入する、ということが行われている。